選手と撮影。ノルウェーのスキージャンプW杯RAW AIR

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イベント

ここノルウェーのトロンハイムにて、2019年3月13~14日にスキージャンプワールドカップの一部である「RAW AIR」大会が開催されました。「RAW AIR」はノルウェーのオスロ→リレハンメル→トロンハイム→ヴィケルスンにある各ジャンプ台を10日間でまわって試合をする大会です。

色々な幸運が重なって日本代表選手の方々(葛西紀明選手、小林陵侑選手、小林潤志郎選手、佐藤幸椰選手、中村直幹選手)とお会いでき、一緒に写真撮影をしてもらえましたのでブログに残したいと思います。

小林陵侑選手はオスロ大会でなんと、「日本男子初の個人総合優勝」が決まっていました!欧州メディアにおいてもこの偉業が多々称賛されていました。

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そんな大スターに優勝後すぐ会えたなんて光栄!

…なお一緒に写っていただいた写真は肖像権の関係もありますので、掲載しません。

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選手に会いにいこうと思ったきっかけ

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RAW AIR公式HPに色々情報が掲載されていて、出待ちを決意。

3月にスキージャンプW杯があることは前から知っていました。というのも、RAW AIRは2017年から毎年、3月にノルウェーで開催されているからです。トロンハイムのジャンプ台は市街からバスで30~40分ほど内陸部を南下したGranåsenというところにあります。私の家は市街から比較的近いところにあるので、ジャンプ台まで試合観戦に行こうと思えば行けました。

しかし!スキーのジャンプ台があるところって絶対寒いよね…!しかも試合は17時から。0歳と3歳の子供連れては行けないでしょ…!!!

(トロンハイムは海岸に近い市街地と内陸部では温度差が結構あります。)

と、最初は諦めていました。しかし夫が「そう言えば、レジェンド葛西が毎回宿泊しているホテルが決まっているって聞いたなぁ。ホテルで出待ちすれば会えるんじゃない?」と。確かにホテルでしたら街にあるのでそこまで寒くなさそうです。

でもその「毎回泊まっているホテル」本当かな?間違っていたら大変じゃない?!

…ということで、あまり期待はせず、とりあえずRAW AIRの公式HPをみてみました。するとTEAM INFOのところに「TEAM INVITATION 2019」というPDFファイルがあり…

その中に選手が宿泊しているホテルや旅程まで、全てが掲載されていました。

これには私も夫も本当に驚き、何度も見返してしまいました。普通W杯クラスのスポーツ選手が宿泊しているホテル名や住所なんて掲載しませんよね。また、掲載されていたホテル名は「毎回泊まっているホテル」情報とは違ったので、ますます信じられません。旅程を確認すると、選手達は13日のAM1:00にホテルに到着するとのこと。大会は17時スタートです。夫が

「13日の午前中に出待ちしてれば、珈琲でも飲みに外に出てくるんじゃない?13日なら予選だし、選手もピリピリしてなさそう。」

と言ったので、宿泊ホテルが掲載されているところだったらラッキー&会えなかったらしょうがないね的なノリで出待ちを決意。

ホテルでの出待ち

13日の午前、宿泊先のホテルに向かいます。男子の宿泊先は「Scandic Nidelven Hotel」で、トロンハイム駅のすぐ近くにあります。

ホテルの入口から中のロビーをのぞくと、RAW AIR関係者ぽい人達が何人かいます。

もしかしたら選手たちは本当にここに泊まっているのかも!でも宿泊者じゃないのでホテルの中に入れないし、セキュリティも厳しそうだしね…なんてことを夫と話しながら、外で待ちます。が、しかし…

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寒い。-5℃くらい?

そう、とても寒かったのです。3月といってもノルウェーはまだ冬。長時間外にいることに慣れていない私達の手足はすぐに冷たくなってしまいました。まわりにはホテルの入口を観察できるようなカフェもありません。

「寒いからもう帰ろうか」と諦めかけたその時、1台のバンがホテルの前に停まります。ひと目みてRAW AIR関係者の車だと分かりました。

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もしかして、どこかの国の選手が練習に行くのか。

夫と話し合い、運転手さんに「日本の選手がいつ出てくるか」を聞いてみようということに。夫が聞いてくれます。運転手さんはどうやらスイス代表の選手をお迎えに来たらしく

 

運転手「日本の選手は知らないけど、ホテルの中に入って、受付の人に聞いてみたら?」

夫「え、入っていいの?」

運転手「大丈夫、大丈夫。」

 

セキュリティも何もなく、フツーーにホテルに入れました。入ってすぐのところにRAW AIRの選手・関係者の登録?受付があり、そちらで日本の選手たちがいつ出てくるのか?と聞いてみました。しかし受付の方もわかりません。ホテルのロビーには何人か人がいて、皆さん寛いでいます。私達もそのどさくさに紛れて、ロビーで待たせてもらうことにしました。注意されたら出ていけばいいよね…と。

ロビーで待っていると、各国の代表ジャージを来た選手が続々と現れます。

 

夫「あれはスイス代表のシモン・アマンだ!ハリーポッターって言われてるらしいよ。」

私「あっ、あれはノルウェーの人気者、ロバート・ヨハンソン。髭めっちゃわかり易い。そんでもってMENYの袋持ってる。買い物してきたんだ…。」

 

ノルウェーに慣れている選手が外を出歩いているのか、北欧の選手を結構みました。しかし一向に現れない日本代表選手。本当に日本代表選手が泊まっているのかと不安に思っていたその時。日本代表の黒ジャージを来たおじさんがロビーに現れました。「きっと関係者だ!」と思った私達は話しかけます。(ちなみにおじさんの正体はコーチの宮平さんでした。なんて失礼な私達。)

 

夫「選手はいつ出てきますかね?」

おじさん「さぁ~お昼くらいじゃないかなー?」

 

とりあえず選手もこちらに宿泊していることが確認でき、一安心。

選手と撮影

その後待っていると、12時前に1人の日本人選手が!…佐藤幸椰選手!!ついに登場して下さいました。1人で街へ出ていくところでした。早速話しかけて、写真撮影OKか伺ってみると、快諾して下さいました。ということでこちらの「RAW AIR」の看板の前でパチリ。

その後、13時になっても他の選手は現れません。13時からキャプテンミーティングがあり、その間は選手に会えなさそうだなと思ったので、ランチに行くことにしました。また、ロビーで待っている間に「大会に向かうバスが14時30分に出発」という情報をゲットしていたので、最悪その前には会えるだろう…と。

ランチを終え、14時にロビーへ戻ってきました。するとロビーに明らかに日本人女性の方がいらっしゃいます。私が赤ちゃん(次女)を連れていたおかげか、微笑みかけてくれました。関係者の方かな?と思い、思い切って話しかけてみました。その方は女性記者さんでした。なんでもヨーロッパのスポーツ記事を担当されていて、もう20年以上ドイツに住まわれているそう。スキージャンプの選手のこともよく知っていて、色々教えて下さりました。

その記者さんと話している間に、続々と選手が現れます。皆さん、バスに向かっているよう。

そしてとうとう…!!!中村選手→葛西選手→陵侑選手→潤志郎選手の順番で現れてくれました。皆さん出発前の絶対お忙しい時なのに、快く写真撮影をして下さいました。ありがたや…。

そしてこの忙しい時間帯に写真撮影できたのは先程知り合った女性記者さんのおかげです。なぜなら、選手が通るたびに声をかけて下さり、私達がトロンハイムに住んでいることを選手に伝えてくれたのです。私達だけでしたら、絶対話しかけられなかった…。記者さんには本当に感謝です。

余談

記者さんから聞いたところによると、今回のように選手の日程や宿泊先の情報をネットでフルオープンにしているのは稀なそうです。ノルウェーならではなのでは?と言われました。…人少ないですからね。

私としては小林陵侑選手に「総合1位、おめでとうございます!」と言えて、握手もしてもらったことがとても良い思い出になっています。そして陵侑選手はトロンハイム大会でも優勝、RAW AIR全体でも優勝しています。本当におめでとうございます。

また、今回日程等を調べて初めて知ったのですが、スキージャンプのW杯って本当に過酷な日程です。夜中の1時についてその日の夕方には試合。試合後もレセプションパーティーなどのイベントをこなし、また試合…。その厳しい日程の中で実力を出せるジャンパーは一流のアスリート以外の何者でもないと思いました。

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