またまたご無沙汰しております。もかです。過去に遡ってブログを更新する…と言ったのに、すっかり放置気味でした。
今日は私たち家族がどのようにしてトロンハイムでの家を探したのか、そちらについて書き留めておこうと思います。
家ってとても重要です。どんな家に住むかで、滞在先の印象がかなり変わってくるので…。
家探しをはじめた時期
私たちは滞在開始の半年前に家探しをはじめ、5ヵ月前には決まっていました。
…このスケジュールは結構早いと思います。なぜこんなに早くから家を探したかというと、下記2つの理由があります。
- どこかのブログで”ノルウェーでは最近移民が多くなってきているので、家が不足している。家探しに苦労した。”と書いてあるのをみかけたから。
- 滞在許可申請のための申請書類に、”ノルウェーでの住所”を記載する欄があったから。
この2がネックで、私たちは「家を先に確保しないと、滞在許可すらおりないのか?」と当時思いました。ただ蓋をあけてみると、実際は家が決まっていなくても滞在許可はおりるみたいです。知人は滞在許可がおりてから滞在開始までの間に家を探していました。(2018年までの情報です。)
私たちはなんとしても「先に家を決めなくては!」と思い込んでいたので、半年前から家探しを始めました。結果的には良い家に巡り合えたので、良かったと思います。
日本でノルウェーの家を探す方法
ノルウェーでの滞在、できれば家は日本で見つけておいて、ノルウェー到着後はすぐに家に住みたいものです。日本でノルウェーの家を探す方法はおおきく分けて3つあります。
- 勤め先からの紹介
- ノルウェーに住んでいる知人からの紹介
- インターネットの住宅サイト(FINN.no)から自分で探す
ざっとこの3つでしょうか。私たちは夫の勤め先(NTNU)からの紹介で家をみつけました。詳細は下記に書きますので、ご興味ある方はそちらもご覧ください。
3つの家探しの方法、
- 信頼度としては…2>1>>3
- 家や立地などの種類の豊富さでいうと…3>>1>2
でしょうか。
知人の紹介だと、やはり事前に色々と質問できますし、写真も多く見れそうです。勤め先からの紹介ですと、見れる写真は限られてきますので、滞在ぶっつけ本番でそこに住むのはなかなかスリリングです(我が家がそうでした。)あと紹介される物件数も少なめです。
FINN.noは住宅サイトと書きましたが、実際はノルウェーの個人売買総合サイトで、古着から中古車、住宅まで何でも売っています。こちらで見つけるのも1つの手だと思います。なんといっても選択肢が広がります。
ただ、オーナーが信頼できる人なのか、そこを見極められるかが重要なところです。知人から聞いた話によると、こちらのサイトで掲載されていた物件の住所をGoogle mapのストリートビューで確認してみると、家がなかった…なんてことも(サイトには家と部屋の写真がたくさん掲載されていたのに)。
私たちはFINN.noでも何件か目星を付けていたのですが、最終的には大学が紹介してくれた物件に決めました。立地的にその家が良い…というのもあったのですが、最大の決め手は、滞在する5ヵ月前でも家を確保できたからです。FINN.noでも良さそうな物件があったものの、即入居が条件のものが多かったので諦めました。大学の物件はある意味「早い者勝ちの予約制」でした。こうして滞在許可申請前に無事、ノルウェーでの住所が決まったのでした。
大学からの紹介での家探し
夫はトロンハイムにあるNTNUという大学に勤めていたので、そちらの物件紹介で家を見つけました。NTNUにはNIRS(NTNU International Researcher Support)と呼ばれる、NTNUで勉強・研究する外国人のためのサポートセンターがあります。こちらのサイト(↓)には家探しから病院や税のことまで、ノルウェー暮らしをするためのお役立ち情報が英語で書かれています。
このNIRSのサイトに住宅紹介ページ(↓)があり、そちらから申請しました。申請するといくつか候補の物件をあげてくれるので、その中から希望の家をNIRSの担当者に知らせます。
ちなみにこちらのページにも書いてありますが、大学の紹介物件だからと言って家賃が安いわけではなく、トロンハイムの相場と同じくらいです。ただFINN.noなどで借りるのと異なる点は、ショートステイでも利用できることです。例えば1ヵ月といった短期でも借りられます。確かにFINN.noなどでは契約条件に「最低1年」などと書かれているような物件もありましたので、留学などで短期でノルウェーに住む場合はNIRSの物件紹介のほうが探しやすいかなぁと思いました。
NIRSの物件は留学生や客員研究員が使っていただけあり、家具・家電、生活品が揃っている物件が多いと思います。そのおかげで我が家もスムーズにノルウェー生活をスタートすることができました。
ノルウェーで家を探すときに気を付けたいこと
ノルウェーでの家探し、日本とは少し違った視点で探すことも大切です。以下の項目に当てはまる物件がノルウェーで暮らすには良いかと思います。
- 家賃に光熱費が含まれている
- インターネットが入居開始からすぐ使える
- 築浅(築3~10年ぐらい)
まず光熱費について。ノルウェーでは物価も高いですが、電気代も高いです。また冬が長いので、1日中暖房をつけることが多くなります。光熱費込みの物件だと、値段を気にせず冬をあたたかく過ごすことができます。
次にインターネットについて。インターネットを個人で契約しようとすると、銀行口座が必要になります。(他にも方法があるかもしれませんが…)銀行口座をノルウェーで開設するためには少なくとも2週間~1ヵ月かかり、その間、家でインターネット環境がないのはつらいですよね。なのでできればすぐインターネットが使えるかどうか、家賃にインターネット使用料が含まれているかどうかなど事前に確認されることをお勧めします。
最後に物件の築年数について。なぜ「新築」物件ではなく、「築浅」物件が良いのか?
ノルウェーの賃貸物件はだいたいが家具・家電付きです。新築物件の場合ですと、誰も住んだことがないので「何もない状態」で借りることになります。長くノルウェーに住む場合はそれでも良いのですが、短期滞在ですと余計な出費が増えてしまいますので、ある程度、家具・家電がついている家が良いと思います。また物件で古くなりすぎると、家の断熱性が高くなく、冬に寒くなる恐れがあるので、できれば築浅の物件を選ぶと良いと思います。
おわりに
ノルウェーでの家探し、我が家はスムーズに探すことができ、良い物件に巡り会えることができました。…が、いざ住み始めるときにトラップがあったのです…!
我が家は鍵ではなく、番号プッシュで扉をあける物件で、入居の際のオーナー立ち合いはありませんでした。事前にオーナーからメールで番号を聞き、そちらを押すと家に入れる…と思いきや、入れませんした。
あとから分かりましたが、オーナーが前の住人の時の番号から新しい番号への変更を忘れていたのです。夫がノルウェーに到着したのは土曜日の夜(最初に夫1人でノルウェーに滞在していました)。慌てた夫はお隣さんのドアをノックして、助けを求めました。お隣さんがたまたま起きていて、その家を管理する管理センターへ案内してくれました。管理センターの方にドアを開けてもらい、なんとかその日のうちに入れました。…が、「オーナーが出勤するのは月曜日で、1度ドアを閉めてしまうともう開けられない」とのこと。結局、夫は日曜日まる1日家から出られず、日本から持ってきた貴重なインスタントラーメンを食べて、その日1日を過ごしていたそうです。
仕事にあまり力を入れていないノルウェー人ならではの理由でいきなりのハプニングでしたが、ノルウェーで家を借りるときはそんなハプニングがある…ということも念頭に置くと良いかと思います。
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