滝と道が並走していて、道のジグザグがはっきりと見えます。反対の左側に座っていた老夫婦が「私達、昨日ここをマウンテンバイクで降りたのよ。」と教えてくれました。Myrdalsvingane(ミュルダールスヴィンガーネ)というところで、サイクリングを楽しむ方が多いみたいです。
このミュルダールスヴィンガーネを後にしてしばらくすると、また鉄道が停車します。5分間停車するとのアナウンス。Kjosfossen(ショースフォッセン)駅に着きました。こちらでは降りて、美しい”ショース滝”を観ることができます。
ショース滝は94m水が落下し、その水力からフロム鉄道の電力をつくっているそうです。ちなみにここの標高は670m。標高867mのミュルダールまであと少しです。
滝を鑑賞していると、いきなり爆音で音楽が流れ始めます…「なんだなんだ？」と滝の方をみると、その横の舞台のような岩上に赤い服を着た女性が現れ、音楽にあわせて踊りはじめました。観光客向きのショーです。美しい自然の滝を目の前に人工的なショー。…正直、私はこのショーはいらないなぁと思いました。なんともシュール。
ショーが終わると、出発の合図をなる汽笛が鳴ります。もといた座席に戻ります。しばらくすると山の尾根っぽいところを走りはじめ、「もう登りきったのだなぁ」と感じました。こちらはReinungavatnet lake(レインガヴァネ湖)で、先ほどのショース滝の水源です。
そしていよいよミュルダールへ。景色を鑑賞しながらでしたので、やはりあっという間でした。列車は10分程度遅れて、13:20頃に到着しました。
フロム鉄道の終わりには、子どもがいるとぬりえが貰えます。このぬりえ、フロム鉄道にまつわるモノをぬっていくのですが、結構細かくて良い時間つぶしになります。
2日目：ミュルダール→オスロ（列車）
次のオスロへ行く列車までは乗り継ぎ時間が30分ほどありました。ミュルダールの駅にはカフェとトイレがあるので、トイレを済ませて待っていました。
駅から外に出て少し散策をしようとも思ったのですが、出口付近にこんな看板があり「出ちゃいけないのかな？」と思い、時間もないのでそのまま待ちました。ただ他の観光客はそこから出てサイクリングを始めたりしていたので、出ても良かったのかもしれません…。
14:06。定刻通りにオスロ行きのベルゲン鉄道がやってきました。今度は座席指定をしているので、安心です。コンフォート席は1番後ろの車両でした。
オスロまでは約5時間の長旅です。最初は高山の景色、それがどんどん湖などの風景にかわり、最後はシティーになるのが興味深かったです。お天気も”曇り→晴れ→雨→くもり”と、この移動中に色々かわりました。
Finseの駅ではノルウェーの伝統衣装”ブーナッド”をまとった人々も見れました。
19:05。予定通り、オスロ駅に到着です。
ミュルダール－オスロ間のこちらの列車の詳細については、すでに別記事で書いております。もしよろしければ、そちらも見て下さい。
まとめ
ノルウェーのフィヨルド観光の定番である”ノルウェーナットシェル”。2日間で様々な絶景を堪能できて、行って良かったです。また、乗り物を色々かえられたので、子どもも思ったよりも退屈せずに過ごせたようです。長女はフェリーでのネーロイフィヨルド観光が1番気に入ったようで、「またお船乗りたい」と何度も言っていました。
行く前にあった2つの不安。①混雑、②乗り継ぎ時間の短さについても下記にまとめておきます。
①混雑
2日間に分けたおかげか、観光シーズンど真ん中でも混雑を感じることは殆どありませんでした。あえてあげるとすれば、フロム鉄道でしょうか。それでも早めに乗車すれば良い席に座ることができます。
②乗り継ぎ時間の短さ
こちらはあえて乗り継ぎ時間の短い行程を選んだのですが、やはり短すぎたと反省しています。特にヴォス、グドヴァンゲンでの乗り継ぎ時間が足りませんでした。（予想通り）
ヴォスはちょっとした観光地でもあり、ロープウェイなどもあるので、そちらの乗り継ぎ時間を1～2時間とっても良いと思いました。グドヴァンゲンはあまり観光できなさそうなので、バスの遅れをカバーできる30分～1時間ほどの乗り継ぎ時間がベストかと思います。フロムについては私達は宿泊して堪能したので何とも言えませんが…2時間あるとささっと楽しめるのではないでしょうか。
ではではこの辺で体験記を終わらせていただきます。
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