子連れに優しいノルウェーの列車Vy【コンフォート/ファミリー車両】

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ノルウェー国内

先日、ノルウェー国内を旅行してきました。

ベルゲンから入り、フィヨルド観光→オスロへと行ったのですが、フォヨルド観光した後Myrdal(ミュールダール)駅からoslo(オスロ)駅までは列車で移動。こちらの列車はVyと呼ばれる会社が運営しており、ミュールダールからオスロまではおよそ5時間と長時間です。

しかしVyの列車には普通車両の他にファミリー車両やコンフォート車両があり、子連れの私達でも苦労せずに過ごすことができました。今回はそのVyの列車について書こうと思います。

ちなみに”Vy”はもともと”ノルウェー鉄道(NSB)”だったのですが、バス会社の”Nettbuss”と合併して2019年4月下旬から”Vy”に改名されました。ネットで調べる際にはまだ”NSB”で検索する方が沢山情報が出てくると思います(2019年7月現在)。

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我が家のチケット

我が家ではベルゲンからフィヨルド観光を含むオスロまでの公共交通手段(列車、フロム鉄道、バス、フェリー)が全てセットになっている”ノルウェーナットシェル”と呼ばれる周遊チケットを購入しました。全てバラバラに自己手配もできるのですが「それは面倒だ。」という方の為の周遊チケットです。こちらの購入方法は色々あるのですが、我が家では下記の公式サイトから購入しました。

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この”ナットシェル”の様々な交通手段のうち、今回はミュールダール→オスロ間の列車についての内容ですので、ご注意ください。

ミュールダールからオスロまでは長距離なので、座席が全て指定です。その際、ナットシェル経由での購入では”スタンダード席”か”コンフォート席”かを選択できます。我が家は”コンフォート席”で予約しました。

最初”スタンダード”でいいかなぁと思ったのですが、よくよく見ると”スタンダード”と”コンフォート”で差額が25NOK(≒320円)しかかわらない!「だったらコンフォートだろう。」と迷わず”コンフォート”を選択。この選択がとても良かったです。

実はVyの座席には”スタンダード”と”コンフォート”の他に、”ファミリー”という種類があります。これは以前から知っていて、この座席を予約するとファミリー車両に席を確保できます。ファミリー車両にはプレイルームがあり、そこでは子どもを遊ばせることができるのです。これは子連れにとってはかなり魅力的…!

しかし自己手配だと”ファミリー”が選択できるのに、ナットシェル経由でVyの座席をとると”ファミリー”が選択できない…。散々、自己手配にするか迷いましたが…バスの手配が上手くいくか心配だったのと、一括の手配が楽なので結局ナットシェルで購入することにしました。

そして購入後にナットシェルを販売している会社”Fjord Tours”に

「コンフォートで席を予約しているのだけど、ファミリーに変更できますか?」と質問。

回答としては「No」だったのですが…なんと

「コンフォート席がある車両とファミリー車両は隣なので、行き来は自由だし、そのままでいいんじゃない?」

と。ということで、ナットシェルで一括簡単に手配し、”コンフォート席”とファミリー車両にある”プレイルーム”を両方満喫することができました。ファミリー車両には赤ちゃんのオムツ替えができるトイレもついているので、子連れでVy長距離列車に乗る際にはファミリー車両かコンフォート車両の席を予約することをお勧めします。

コンフォート車両

こちらがVyの車両。まだ”NSB”と書いてありますね。この赤い車両がいずれはなくなってしまうようなので、この赤い車両のお写真を撮っておくのは今のうちかもしれません…。

私達が指定席をとったのはコンフォート車両。コンフォート車両はミュールダール→オスロ方面では1番後方の車両でした。入口には段差があるので、ベビーカーの方は要注意です。

入るとすぐにスーツケースなど大型荷物専用置き場があります。長距離列車なので、これはおそらくスタンダート車両にも…。

しかし私達が乗車したミュールダールではすでにこちらが埋まってしまっていました。ミュールダールはベルゲン-オスロの間にある駅なので、ベルゲンから乗車してくるお客さんで埋まってしまったのだと思います。私達の持っているスーツケースはLサイズと大きめのもの。さらにベビーカーもあります。最初から不安でしたが、座席をみて一安心。足元にかなりスペースがあるのです。

こちらの写真だと少し分かりづらいのですが、奥にすっぽりLサイズのスーツケースが収まっています。ベビーカー(ただし日本のメーカー)も折りたたんでこちらのスペースにすっぽり入りました。また例え赤ちゃんでも指定席ではきっちり人数分の座席が予約されます。なので私達は大人2人、幼児1人、赤ちゃん1人で4席分席をもらえたのでスペースが沢山ありました。

ただ1つ残念だったのが、対面席にしてもらえなかったこと。日本の新幹線ですと、席をぐるりとまわして4人で対面にして座ることができますよね。それがなくて、Vy列車の座席は全て固定。4人対面で座れるように固定してある席もあれば、2人席だけのものもあります。我が家のは2人席×2でしたので、前の2席に「夫+長女+(ベビーカー)」、後ろに「私+次女+(スーツケース)」で座ることにしました。

各座席には折り畳めるテーブルとPCやスマホを充電するための電源がついていました。そしてテーブルの上にはメニューも。全車両のうち、真ん中の車両に食堂車両があるのですが、そちらで購入することができる軽食のメニューです。イートインで食堂車で食べるか、テイクアウトで自席で食べるかで値段が異なり、テイクアウトにすると少し安くなります。ピザやサンドイッチ、ノルウェーワッフルなどが列車内で食べられます。下記に私がみたメニューの一部と価格をのせます。

  • ピザ (イートイン:95NOK~/テイクアウト:86NOK~)
  • ノルウェーワッフル (イートイン:39NOK/テイクアウト:36NOK)
  • サンドウィッチ (イートイン:75NOK~/テイクアウト:69NOK~)
  • スモーブロー (イートイン:139NOK/テイクアウト:129NOK)

子ども用のメニューもありました。さすが北欧です。

私達は19:00オスロ着の列車に乗車していたので、列車内であたたかいピザをいただきました。お味は可もなく不可もなくでした。お肉が結構しょっぱかったので、子どもには子ども用のメニューから頼めば良かったかなぁと思いました。

夫が1番喜んでいたのが、このカフェマシーン。コンフォート車両にはこのマシーンがついていて、自由に珈琲が飲めます。ノルウェーでは珈琲1杯も馬鹿にならないお値段なので、ありがたいですね。

ファミリー車両

コンフォート車両の座席に座ると、すぐに乗務員の方がやってきて切符(電子チケット)のチェックがありました。その際に「隣(の車両)にプレイルームがあるわよ」と言ってくださったので、「これで堂々とファミリー車両のプレイルームが使える!」と思い、すぐにお隣のファミリー車両に行きました。

ファミリー車両の全体はこんな感じ。右側のクマのマークのところがプレイルームです。

プレイルームはオレンジ色で2~3畳ほどのスペース。クッションマットが敷いてあって、靴を脱いで親も子どもと一緒に中に入れます。私達が行った時はすでに2~3組の親子が遊んでいました。

TVを観れたり…。ノルウェー語ですが絵本も何冊かおいてあります。

上のスペースが有効活用されていて、階段を登ってトンネルに入って遊ぶこともできます。ただ当たり前ですが列車は走っているので、揺れるんです。いつもは階段に登るのもへっちゃらな4歳の長女も揺れながら登るのはきつかったらしく、断念しました。その後、私も含めて少し酔ってしまったので、酔い止めの薬を飲んでおくと良いかもしれません。

床はクッションマットなので、次女も沢山ハイハイできました。そしてこのプレイルーム、親にとっていいのが景色を堪能できること。大きな窓がついています。もちろん、普通の座席でも景色を見られるのですが、座席によっては柱が邪魔だったりで大きな窓で景色を楽しめません。こちらでしたら、ノルウェーの大自然を満喫できます。

次女も外の景色を楽しんでいました。

ちなみにファミリー車両で席をとると、座席の前に大きなベビーカーをそのまま置くことができます。

もちろんオムツ替え専用のトイレも完備。広いスペースとオムツ替えマットで好きな時に替えられました。

まとめ

ノルウェーのベルゲン(ミュールダール)-オスロ間をむすぶ長距離列車のコンフォート車両/ファミリー車両についてご紹介させていただきました。

コンフォート車両のチケットでも隣にあるファミリー車両のプレイルームが使えて、子連れでも子どもを飽きさせることなく快適な列車の旅ができました。

 

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