ノルウェーと日本の保育園の違い②

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ノルウェー生活

こんにちは。もかです。

もう1年以上前になるのですが、ノルウェーと日本の保育園の違いに関する記事を書きました。↓

ノルウェーと日本の保育園の違い①
ノルウェー滞在中、3歳の娘はノルウェーの保育園(幼稚園)に通っていました。現在は日本の保育園に通っています。日本とノルウェーの保育園の違いについて書いています。

①では日本とノルウェー保育園の【クラス編成】【1日の過ごし方】について、それぞれ違いを書かせていただきました。

今回はその続き、【保育環境】についてノルウェーと日本の保育園の違いを書いていこうかと思います。

 

なお、おさらいになりますが、0歳から日本とノルウェーで計3つの保育園に通っている長女と私の経験から書かせていただいています。長女の保育園履歴は、下記の通りです。

  • 0~3歳→日本の保育園1:行事多めのモンテッソーリ園
  • 3歳~4歳→ノルウェーの保育園、インターナショナル保育園(幼稚園※ノルウェーには保育園と幼稚園の区別がありません※):international kindergarten
  • 現在→日本の保育園2:自然とのふれあい、遊びに重きをおく保育園

 

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保育環境の違い

保育環境…と一口に言っても、考え方はいろいろあるかと思います。こちらでは主に園児がいる”場所”に焦点をあてて書いていこうかと思います。園児がいる場所は

  1. 室内
  2. 園庭
  3. 園外保育場所

があります。

室内

ノルウェーの方が日本に対して人口密度が低いため、室内も広いかな?と当初想像していましたが、そんなこともありませんでした。園児1人あたりの遊ぶ部屋の広さはだいたい同じくらいの印象でした。

大きな違いは、ノルウェーの保育園には部屋に入る前に【各自のロッカー】と【防寒着を着脱するスペース】がある点でしょうか。

ノルウェーは1年のうち8割が寒い期間なので、写真のような防寒着(スノーウェア、防水ブーツ、帽子、ウールの手袋、リフレクター付のベスト)を着脱するスペースが必要です。これが結構なスペースをとっていました。外遊びが多いため、防寒着は基本的には園児達自ら着脱するのが基本です。ただ娘は3歳と最年少だったため、先生や年上の園児に手伝ってもらって着替えていました。園庭で遊んでいて、急にトイレに行きたくなる→部屋に戻って、脱いでる間に間に合わずおもらししてしまう…なんてことも初期の頃はありました。今となっては良い思い出です。

もか
もか

ちなみに防水ブーツなどの下足はここで脱ぎ、部屋では室内用サンダルを履きます。日本の上履きと同じですね。

 

下の写真は防寒着を置くスペースで、下にスノーウェアとブーツを置き、上のかごに帽子と手袋を置いていました。ちなみに手袋は2種類必要です。1つは外でランチを食べる時用の薄手のウールの手袋、もう1つはがっつり雪遊びする用の防水(中はウール)手袋です。1人2セット×園児数分の手袋がここに置かれ、しかも園児に管理が任せられるので、帰宅時に「あれ?片一方の手袋はどこ?」なんてよく探したものです。

 

ロッカーは各自のリュックや着替えを保管しておくもので、こちらは日本の保育園にもロッカーサイズとまでもいわなくても各自のスペースが部屋の中に用意してあり、同じものを置いておきます。細かく言うならば、日本では各自クレヨンやペンをそれぞれ自分のスペースに置きますが、ノルウェーでは部屋で共通のものがあり、それらを皆でシェアして使用していました。(現在はコロナ禍なので、変わっているかもしれませんが。)私が少々驚いたのは、ノルウェーではさみを使った工作を子どもたちにさせる際、そのはさみがめちゃくちゃ刃先のとがった大人用ものを使わせていたことです。しかも結構やんちゃな子がいてそれを振り回していたので、内心ヒヤヒヤでした。日本ですと必ず子ども用のはさみを使わせますし、そもそも3歳の子の前には出さないような気がします。ノルウェーでは基本縦割りクラス。6歳の子もいるので、はさみを使わせるのは普通だと思いますが、あのはさみ…。娘の通っていた園の話なので、ノルウェーの保育園全てがそうとは限りません。また文房具の種類は圧倒的に日本の方が多いので、そもそも大人も子どもも大きなはさみを使うのが普通なのかな?と思いました。

 

室内にあるおもちゃは基本的にはノルウェーも日本も同じです。おままごとキッチンやブロック、電車、テントなどがありました。(ikeaやBRIOのものが多かったです。)1点、大きく異なるのは、ノルウェーの部屋には大きなスクリーンがあり、そこで園児たちに動画を見せていたことです。午前中は外遊びがメインで、主に午後の1時間ほど見せていたようでした。日本ではお昼寝がありますが、ノルウェーでは3歳以上の子はお昼寝がないため、身体を休ませる目的で見せているのかもしれません(私の想像です。)このことを以前twitterでつぶやいたら、他の在北欧園児ママ達が「うちの保育園もそう!」と同意見をおっしゃっていたので、北欧全般そうなのかもしれません。

 

娘の保育園の先生たちが見せていた動画は、peppa pig、PJ masks、number jacksなど英語の動画です。6歳になった娘は今でもこれらの動画が好きなので、私は特にマイナス面は感じませんでした。

園庭

日本の園の規模にもよりますが、園庭は基本的にノルウェーの方が広く、遊具も充実しています。以前の記事にも書かせていただきましたが、ノルウェーでは保育園閉園後や休日に、その園に通っていない子どもが遊具で自由に遊ぶことができます。

ノルウェーの保育園で外遊び1【Tower kindergarten】
ノルウェーの保育園(幼稚園)では平日の閉園後や休日に園庭を開放していて、自由に遊具で遊ぶことができます。Tower kindergartenで遊びました。その記録です。

 

上記のような事情もあり、どこの園も沢山の遊具がありました。

滑り台やブランコ…

 

菜園なんかもありました。(育っている感ありませんでしたが。笑)

ちなみにノルウェーでは雨でも外遊びをさせるので、やはり広い園庭と沢山の遊具は重要ポイントですね。

 

保育園の外観についてですが、規模にもよりますがノルウェーの保育園はおしゃれな一軒家みたいなところから日本の幼稚園のような外観まで様々です。個人的には日本のビビットな色使いの外観よりもノルウェーの保育園の外観が好きですね。

 

 

 

園外保育場所

”園外保育場所”といいますと、日本では園庭以外の場所で遊ぶお散歩の場所、ノルウェーでは週一のトリップやお散歩で行く場所を指します。

 

日本ではそもそも、園外保育がほぼない保育園もあります。園によって違うと思います。園外保育がない理由パターンとしては

  1. 園庭が広いので、他に行く必要がない(日本では幼稚園がこのパターンが多い。)
  2. 園庭は狭いが、行事練習や勉強系の活動で行く時間がない
  3. 安全を考慮してか(はたまた人員不足か…)で、そもそも園外保育がない

娘が通っていた保育園1は上の”2”に相当して、あまり園外保育のない園でした…。行事が多い故にその練習が多く、行ってもお隣にあるお寺に行くくらいでした。一方、現在通っている日本の保育園2は、頻繁に園外保育を行ってくれます。園庭もそこそこ広いのですが、近所に沢山公園や森があって連れて行ってくれるそうです。ただ日本の園外保育はあくまでも”園児が歩いていける距離”にとどまります。公共交通機関を使っての保育園は1年に1度の遠足を除いて、基本的にはありません。

 

ではノルウェーの園外保育園はどうでしょうか。

 

もか
もか

ノルウェーの園外保育は、日本の保育園のように”園児が歩いていける距離”のものと”公共交通機関を使うもの”と、両方あります。

前者の方が頻度が高いのですが、後者も1~2週間に1度の頻度であります。

 

この”公共交通機関を使う園外保育”は娘の通っていた保育園特有のものではなく、他の保育園にも共通してあったと思われます。というのも、娘が保育園に行っていた日中、下の子とよく街を散策していましたが、バス停で別の保育園の子ども達とよく遭遇しました。

娘はバスに5~30分ほど乗って、以下のような場所に連れて行ってもらっていました。

  • 各種博物館
  • 図書館
  • 森や湖
  • 大きな公園
  • レストラン

博物館や図書館は雪が多く降る、秋~冬、天気の悪い春によく連れて行ってもらっていました。図書館にはランチをとるスペースがあり、本を読むほかにも工作やぬりえができるスペースがあるようで、英語のよくわかっていない娘でも楽しめていたようです。

大雪が降った日はそり遊びをするために、こんなところにも連れていってもらえたようです。↓

湖はノルウェーならではですね。こちらの湖はトラムに乗って1本で行けるので、何回か行ったそうです。

レストランは”スペシャルトリップ”として、1回だけ連れて行ってもらっていました。みんなでレストランのピザを食べたそうで、当時楽しそうに話していた娘を思い出します。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本の保育園もノルウェーの保育園もそれぞれが子供たちのことを考えて、保育環境を用意しています。

 

ノルウェーと日本の保育園の違い、まだまだ書きたい内容はありますが、今回はここで一旦とめます。次回をお楽しみに!(遅くなると思いますが…)

 

最後までご覧くださり、ありがとうございました。もし宜しければポチッとしていただけると幸いです。(その他のノルウェー情報がご覧いただけます。)

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