ノルウェー2月6日は「サーミの日」

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文化・行事

ノルウェーの2月6日は「サーミの日」と言われ、お休みではないもののノルウェー全土でサーミ人の文化や習慣を学ぶイベントが開催されるようです。

なぜ「2月6日」なのかと言うと、1917年にここトロンハイムにてサーミ人初となる議会「第1回サーミ会議」が開催されたからだそうです。

娘の通っている幼稚園からお知らせが来るまで全然知らなかったのですが、ノルウェーについて学べる良い機会なので少し調べてみました。

サーミ人とは?

サーミ人はスカンジナビア半島北部(いわゆるラップランド地方)に住む先住民族のことです。日本でいうところの「アイヌ人」でしょうか。ラップランド地方に住んでいるので、サーミ人はノルウェーだけでなく、スウェーデンやフィンランド、ロシアにも住んでいます。

サーミ人はもともとはトナカイ遊牧民ですが、現在トナカイの牧畜に携わるサーミ人は10%にも満たないそうです。北欧の近代化やチェルノブイリ原発事故によるトナカイの汚染といった背景で、現在はサーミ人の生活スタイルも変化しているようです。

「サーミ人の首都」と呼ばれているのがノルウェー北部の街 Karasjok(カラショーク)です 。カラショークにはサーミ人とノルウェー人の両民族が平等に暮らしているそうです。

トロンハイムとサーミ

トロンハイムはノルウェーの Sør-Trøndelag (ソール・トロンデラーグ)県に位置するのですが、実は同じ Sør-Trøndelag 県内のRøros(ローロス)がサーミ人居住地の南限だそうです。
Røros はユネスコ世界遺産にも認定されており、もともとは銅山の街です。トロンハイムの市街からは電車でもバスでも行けるので、もう少し暖かくなったら行きたいです。

サーミの日に図書館へ行くと、サーミ人関連の本やSAMISK(サーミ語)で書かれた本のコーナーがありました。図書館の方に伺うと、サーミの日の前後はこのような特設コーナーができるそうです。

娘の通っている幼稚園では「Trøndelag Folk Museum(トロンデラーグ民族博物館)へ行き、サーミの日を祝う」と先生がおっしゃっていました。また写真のように「サーミの旗」を雪の上にスプレーで書いたり、サーミの旗の塗り絵をさせて、遊び要素を入れながら子どもたちにサーミ人について学ばせていました。

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